『「無限」に魅入られた天才数学者たち』
ハヤカワ文庫NFのシリーズ、ときどき好きそうな本がある
カントールの話はいろんな本でちょこちょこ読んだけどつい購入
出だしカントールの話が少し出たあとは
古代ギリシャあたりから人間がどう無限と向き合ってきたか、的な話から
途中でカバラとか若干オカルト入ってきて大丈夫かなと思ったけど
しばらくすると数学の話に戻ってひと安心
カントールが「無限」を「超限数」と呼ぶことにした、っていう記述があって
それって別物じゃなかったっけ?って思ったんだけど
読み進めてみたら、カントールは実際にそう思ってたってことらしい
アレフとオメガが同一であるかどうか、っていう議論もあったのか
へー
そのアレフも、ただ適当に選んだ文字ではなくて
ユダヤ・信仰・ヘブライ語などの背景があったというのが作者の説で
そこにカバラの話も関連してたっていう寸法
なるほど
その後は整列原理・選択公理・連続体仮説あたりの話
数学だけどドラマチック
こんな流れで理論が発達してきた、っていうのがわかると
理論自体の理解も深まるような気がする(深まったとは言ってない