『数の女王』 読みました
すこしまとまってポイントを獲得したので喜び勇んで新刊を買っています
もう使い切ったけどね!
『白と黒のとびら』や『精霊の箱』の川添先生の新作
しかも本格派ファンタジーっぽいやつ
これは読まざるを得ない
数論とアルゴリズムをテーマにした傑作ファンタジー!
...
この物語は、ファンタジーのなかに、次のような数学的テーマが織り込まれており、11歳くらいから大人まで楽しめます。
素数、フィボナッチ数列、リュカ数列、メルセンヌ素数、完全数、友愛数、三角数、フェルマーの小定理、コラッツ予想など
この人言語学出身で、オートマトンはそれなりに関連ありそうだと思ったけど
数論とはまた
どれくらい研究しているのかはわからないけど
とりあげた題材を自然に世界へ組み込んでしまう腕前は健在
天才か
今回も登場人物が考えつつ悩みつつ成長していくような話で
そこがまた好き
今回は・・・おっとネタバレだな
この人の話は出てくるものは全部なにかに組み込まれてて
意味がないところがないので
すぐ種明かしになってしまうからうかつなことが書けないんだよな
ネタ的には知ってる話も多いけど
ここでこういう数が出てきたってことはきっとこういうのが後で出てきて
こんな使い方かなー
う、そうきたかやられた
とか
あっここでそれを使うか
みたいな楽しみもある
ちょっと残念なのは
お勉強観点でみると、ついに決定不能問題にたどり着いた!みたいな達成感に
少し欠けるところ
テーマが数論だけに、ひとつの題材を深めていくような書き方は難しいとは思う
物語的にはしっかり盛り上がるんだけどね
毎度ですが固有名詞、メルセイン城とかあからさまなやつはわかるけど
わからないのが多いのでちょっとくやしい
そもそもナジャがなんだかわからない
ふとラマヌジャンの名前が浮かんだけどジャしか合ってない
ナンバーではなまりすぎだし