『ストーリーで楽しむ日本の古典 更級日記』
ストーリーで楽しむ日本の古典 (12) 更級日記 日記に綴られた平安少女の旅と物語への憧れ
- 作者: 濱野京子,佐竹美保
- 出版社/メーカー: 岩崎書店
- 発売日: 2016/02/24
- メディア: 単行本
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シリーズに対する信頼が高まっているのでどんどん借りる
ムスメは女子っぽいやつでないと目もくれない傾向があるので
これとか落窪とかで勢いをつけて徒然草とかに誘導する作戦
更級日記はなにやら平安時代の文学だったっけ、くらいしか知りませんでした
読書好き少女の話だったなんて
p.99
といって、叔母が渡してくれたのは、蓋つきの箱でした。
(略)
「これは、まさか…」
ぎっしりと詰まった冊子を見ているうちに、胸がドキドキしてきました。
そこには、『源氏物語』五十余巻が入っていたのです!
叔母GJ
p. 102
わたしは、胸を躍らせて『源氏物語』を読み始めました。
これまでは、物語のとこらどころを読んでいたので、うまく話がつながらなくてじれったい思いをしていたのです。それが、最初の巻から読めるとは。なんと幸せなことでしょう。
幸せ
1000年前の読書少女に共感できるとは
p.153
やがて、、わたしは三十を過ぎて橘俊通と結婚しました。わたしも、物語に夢中だった少女ではいられなくなりました。結婚生活というのは、少女の頃に思い描いていたようなロマンチックなものではありませんでした。
読書少女・・・
自分レベルの知識だとこれくらいが入門としてもちょうどいい感じ
周辺の知識もうまく織り込んでくれてるし
単体だと単なる雑学でも、ストーリーとつながりがあることで価値が高まっている気がします
p.143
藤原定家の写本は、京都御所内にある東山御文庫に残された。(略)
ところが、その写本は、いつしか順序を誤って綴じられてしまった。
「その大正時代に、東山御文庫にある『更級日記』が発見されて、その時に、綴じ間違いも分かったの。(略)昭和時代になってからは、まともなものが読めるようになったのよ」
定家さんこんなところでも日本文学に貢献してるのね
とか
なんとなくキレイな読後感のある話でした
p.178
でもふたりとも、またタカコさんと会って話したいという気持ちは、いっしょ。それから、『更級日記』を原文で読もうと思っていることも。
がんばれ現代の読書少女
ところでこのシリーズのストーリーで楽しむ、っていうのは
「別の」ストーリーに織り込んで、って意味なんだなといまさら気づいたりする
いろんなシリーズがあるので同じ話を何度も読んだりするけど
それぞれに特徴があってそれぞれ面白い
シントピカル・リーディングってやつだないやちがうか
でも入門書を何冊か読むっていうのは手っ取り早いやり方ではある
次は落窪借りたいんだけどあったかなあ