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『宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃』

読みました

宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃

宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃

 

宇宙際タイヒミュラー理論の一般向け解説書
数学の本だけど鉛筆とノートを用意して、って本ではないです
縦書きだし
文章も読みやすいのですいすい読めて雰囲気はわかったような気がする
ただし相手がすごすぎてほんとにわかっているのか確認はできない

宇宙際タイヒミュラー理論っていうと数年前?くらいに一度話題になりました
いや話題になったのはABC問題の証明としてだったかな話題になったのは
しかし自分的には『宇宙際タイヒミュラー理論』という言葉のインパクトが大きかった
(失礼ながら)SFかなんかに出てきそう、的な

なのでまず気になったのは『宇宙』ってなんのこと、ってとこなんだけど
これは『数学一式』ということだった
スケールがでかい
宇宙とどっちがでかいかってくらいでかい
universeなら他でも使われてた気もするし
宇宙っていうネーミングもありだな
群はともかくとして環とか体よりはイメージが湧く

宇宙際タイヒミュラー理論ってなんなのかというと
とんでもなく強く結びついた足し算とかけ算の関係をほぐして
いったん分離し、限られた情報をもとにあらためて復元したときに
生じる差を定量的に表す、というのがポイントらしい
らしいよ
たぶん

このとき、ひとつの「宇宙」で関係をほぐすと矛盾が生じてしまうので、
異なった数学一式を持つ別の「宇宙」を考える、って話
対象を少し変化させて比較するっていうのはよくあるやり方でもあるけど
スケールが大きくてオラわくわくすっぞ

「たし算とかけ算の関係」っていうのが最初ピンとこなくて
(たし算を繰り返すとかけ算になるよ、ってことではないらしい)
「刊行によせて」にも「たし算とかけ算が「尋常ならざる」剛性のある
関係にある」と書いてあるのが印象に残ったんだけど
その時点では意味はよくわからなかった

あとでゴールドバッハとか出てきて、たし算とかけ算が組み合わさると
突然難問が登場する、っていう話が出てきて
そこでああ確かにとんでもなくからみあってる感じはするな、ということで納得した
これを数学のひとは「剛性がある」と感じるのかな
IUTを使いこなすとゴールドバッハも解けたりするんだろうか

そんな感じでいろいろ難しい話をなんとかイメージできるように書いてくれてる
あとは関係のゆるんだたし算・かけ算というのがどんなものか
イメージしてみたかった
イメージ不可能なものなのかもしれないけど

ということで少し数学好きな人に寄せた続刊希望
今度は横書きで
ただしガチなやつは自分が読めないので手加減も希望
そんな感じで普及していくと、いずれはIUTが群環体みたいに
普通な道具になっていくのかなあ